パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 プロローグ

権蔵は愛撫を続ける中で、やよいの乳首をギュッと強くつまみ、彼女に一瞬の苦痛を与えた。
「ひぃっ……」と短い悲鳴を漏らした彼女の唇から、かすかな震えが伝わる。その瞬間、権蔵は彼女の顎を掴み、自分の顔の方へと引き寄せた。そして、その妖艶な唇を強引に塞ぐようにキスをした。

権蔵の厚みのある舌が彼女の口腔内へぬるりと侵入し、やよいの舌に絡みつく。彼の舌の感触を受け取るや否や、やよいの身体は反射的に大きくくねり、彼の吐息と共にその存在を受け入れていく。
二人の舌は、蛇が交尾するかのごとく激しく絡み合い、その動きに合わせて唾液が洪水のように溢れ出す。お互いの口内に漂う淡い香りが混ざり合い、より一層濃密な空間を作り出していた。

やよいは権蔵の舌に残る葉巻の香りを舐め取るかのように絡ませていく。一方、権蔵も主導権を渡すまいと、やよいの舌を自分の舌で押さえ込み、巧みな攻防を繰り広げる。
その攻防が続くうちに、やよいの力は徐々に抜けていき、ついに顎の力を失った彼女は完全に権蔵に主導権を明け渡すのだった。

やよいの唇は完全に権蔵に支配されていた。彼女は彼の唾液を、乾いた喉を潤すかのように貪欲に飲み込む。
権蔵の舌は、彼女の歯茎の裏を丹念に押し当て、内壁をこすり取るように執拗に舐め回していく。その動き一つ一つが、やよいの意識を彼の存在へと深く引き寄せていった。

権蔵は両手を彼女の腰に置き、自身の腰へとやよいの身体を強く引き寄せる。その瞬間、彼女の臀部は権蔵の固くいきり立った存在をはっきりと感じ取った。
やよいはその感触に応えるように手を滑らせ、彼の股間へと伸ばす。ズボン越しに彼の熱を感じながら、その固いものを握り、しごき始める。

しかし、権蔵は即座に彼女の手を振り払った。その動きは力強く、そして彼の意思の強さをはっきりと示していた。
次の瞬間、権蔵はやよいの乱れた髪を掴み、グッと後方へ引っ張り上げるようにして唇を離した。思わぬ方向に首を引かれたやよいは、小さな悲鳴のように「あっ…」と声を漏らした。
「欲しいのか？」権蔵は意地悪な笑みを浮かべながら、低い声で問いかける。
「ほ、欲しいです…」やよいの声は震えながらも、彼の問いに応える。
「どこに欲しい？…え？…言ってみろ…」権蔵の声には挑発と支配の色が濃く滲む・・・。