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第1章 プロローグ

鞭の先端は軽やかにやよいのクリップを弾き、その絶妙な刺激が彼女の肌に鋭く伝わる。
弾かれるたび、クリップに挟まれた乳首の痛みが倍増し、やよいはその苦しみと恥辱に身体を震わせた。
「左も同じように感じてみろ」
権蔵は低く呟きながら、今度は左乳首に挟まれたクリップを的確に狙い、軽快に鞭を振るう。その動きには迷いがなく、長年の経験を思わせる滑らかさと正確さがあった。

やよいの呼吸は、交互のクリップに与えられる刺激に合わせて荒くなり、痛みを抑え込もうと身体を強張らせた。その緊張感は拘束された手にも現れ、彼女の上腕筋がくっきりと浮かび上がる。
その一方で、彼女は咥えた葉巻が倒れないように、口元と顎に細心の注意を払い、さらに鼻呼吸を意識していた。しかし、葉巻の濃厚で重みのある煙は彼女の僅かな呼吸でも、その重さで自然と口腔内へ入り込んでいく。葉巻のドライな苦みが容赦なく彼女の喉の奥を追い詰める。

権蔵はその様子を満足げに見つめながら、不敵な笑みを浮かべる。
「どうだ、ほんの慣らしだ。そう緊張するな」
彼の言葉はあざ笑うようでいて、さらに挑発的だった。

彼は徐々に鞭の振り幅を大きくして、少しずつ力を加え、クリップを弾く。やよいは目を見開き、眉間に皺をよせ、乳首の痛みをこらえる。
やがて、弾く動きが、クリップそのものを叩くように変化していく・・・。
クリップは彼女の乳首を挟んだまま、衝撃で激しく動き、クリップの動きで乳首は引っ張られ、痛みの波が押し寄せていく。
「う～～、うぅ～～～～～っ！」声の出ないやよいは唸りをあげる。

追い打ちをかけるように、やよいの口内には葉巻の煙がじわじわと溜まり始めた。彼女の呼吸は徐々に荒くなり、口腔内を満たしていく濃密な煙が、さらなる苦しみを与える。やよいはその煙を逃すように意識的に鼻腔の奥へ送り込むが、それも限界が近い。やがて、彼女の鼻腔から濃厚な紫煙がもくもくと立ち上る、そのたびに彼女の顔には苦痛と陶酔が絡み合う複雑な表情が浮かんだ。

その表情は、権蔵の目にはたまらなく魅力的に映り、彼の加虐心にさらなる火を注ぐ。満足げな笑みを浮かべながら、権蔵の手の動きはますます強引で執拗になり、やよいの身体を容赦なく翻弄していくのであった・・・。