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第1章 プロローグ

やよいは痛みに耐えるべく歯を食いしばり、目を見開いた。体は硬直し、腕から腹筋、太腿に至るまで筋肉の一本一本が張り詰め、その鍛え抜かれた肉体美が浮かび上がる。
その美しさはさながら極限状態に追い込まれたアスリートのようであった。

彼女の華奢な身体に宿る豊満な乳房、その滑らかな曲線を描く腰、そして驚くほど引き締まったウエスト。それは、必要最小限の機能美と芸術性を兼ね備えた精密機械のような存在感を放っていた。無駄な脂肪は一切なく、それでいて極端に筋肉質でもない。女性らしい柔らかさを保ちながらも、力が入った瞬間にのみ現れる筋肉の盛り上がりが、彼女の肉体の強靭さと繊細さの絶妙な調和を物語っていた。

権蔵は目を細め、陶然とその肉体美を見つめた。彼女の肌には薄い汗の膜が光を帯びており、まるで宝石を磨き上げたかのような艶やかさがあった。自然の摂理と計算された美学が交錯する彼女の姿に、権蔵は本能的な興奮を覚えると同時に、所有欲がじわじわと沸き上がってくるのを感じた。

「見事だ・・・。」権蔵は低く呟き、その声には感嘆と支配欲が滲んでいた。美しくも無防備な彼女の姿は、まるで捕らえられるのを待つ獲物のように彼を誘っていた。その無垢な体をどう料理し、どのように屈服させていくか──そんな考えが脳裏を駆け巡り、彼の加虐的な心情をさらに掻き立てる。

やよいの身体は、単なる美しさだけではなく、彼女の中に秘められた抵抗と受容の狭間を象徴しているようにも思えた。それを壊し、再構築することへの欲望が、権蔵の中で静かに燃え上がる。その欲望は、彼の手が彼女の肌に触れ、さらなる刺激を与えることで、より強烈な快感を生み出す確信となっていくのだった・・・。