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おじいちゃんをお風呂に入れるのは
第1章 おじいちゃんをお風呂に入れるのは
 ……


 温かい湯船に浸かって、おじいちゃんはとても気持ちよさそうだ。

 古い家にしてはとても広いヒノキの湯船に私は身を沈めていた。


 ふと、自分の身体を見てみる。

 自慢じゃないけれど、私は人からよく綺麗だと言われる。

 まだ大学生だから将来を決めた人はいないけれど、気になる人ぐらいはいる。

 その人も、私のことは嫌いじゃないようで。


「……」

 自分の胸に目が行く。

 Eカップある私の胸は、昔から私のコンプレックスだった。

 男の子からはいやらしい目で見られるし、女の子からは嫉妬される。

 でも、白い肌が豊かに膨らんでいるのは見ていて悪い気分じゃない。

 そんなことを思っていたとき。


「……おじいちゃん、どうしたの?」

 隣で湯船に浸かっていたおじいちゃんが、私のことを見つめていた。

 よく見ると、その視線は私の大きな胸に向いていた。

 ……まさか、ね。
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