この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第16章 鷹月マリア
 数年前、国の施策やら社会批判やらのせいで、進歩も進化も封じられた、時代に取り残された感のあるソープランド業界について取材を申し込んだ際に、彼女と知り合った。豊かな胸の女だ。緩いウェーブのかかったショートボブの髪を明るい茶色に染め、シャープな顎のラインが少しきつい印象を受けた。

 取材させてくれたお礼に、トロピカルの太客としてしばらくのあいだ通ったのは言うまでもないだろう。

 一度だけ、鷹月マリアを食事に誘った。箱根にあったオーベルジュ・ブランシェというホテルのディナーへ、彼女を車に乗せて行ったことがある。ディナーの席に着いたマリアが、

「ふうん。良い趣味ね」

 そう言ったあとに、

「気取りすぎだけど、悪くない」

 余計なひと言を付け加えた。ディナーを終えたあとは……言うまでもないだろう。

 そのオーベルジュ・ブランシェも今は無い。道路拡張のために土地を接収され、取り壊された。今は、だから、あの夜の記憶は、私と彼女の中にしかない。彼女が覚えていれば……だ。

「それで今日は何のご用かしら。まさかデートのお誘いじゃないわよね」
「……ああ、そうだね」
/225ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ