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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第16章 鷹月マリア
マリアの声で我に返る。どうやら彼女は忘れていないらしい。
「女の子の予約ならお店に電話して。ネットからの予約も……っていうか、霧山先生はよくご存知のはずよね」
「うむ。実は……ある女をデスティニーグループへ紹介したい」
電話の向こうの女が沈黙する。肘掛け椅子に座り、スマホを耳に当て、足を高く組んだマリアの姿を思い浮かべる。
マリアは私と同年代だ。しばらく会っていないが。
若さは大きな魅力だ。しかし生きている限り誰しも年をとる。若い頃のみずみずしさはやがて失われる。それは必然だ。そして年を取るのは悪いことばかりではない。大人の女には若い娘には無い魅力があるのだ。
やがて電話の向こうの声が、
「話して」
ひと言だけ。私は麗奈の要望をマリアへ伝える。
「その、麗奈という子はマジでうちの系列店で働きたいの? 作家としての知識を得たいからという理由で?」
「ああそうだ。ソープ嬢の採用には住民票の提出が必要だね」
「ええ。そうよ」
「どうせバレるから伝えておくが、麗奈は名家の令嬢なのだ。面接は是非ともきみに頼みたい」
「ふうん。なんだか訳ありね」
「女の子の予約ならお店に電話して。ネットからの予約も……っていうか、霧山先生はよくご存知のはずよね」
「うむ。実は……ある女をデスティニーグループへ紹介したい」
電話の向こうの女が沈黙する。肘掛け椅子に座り、スマホを耳に当て、足を高く組んだマリアの姿を思い浮かべる。
マリアは私と同年代だ。しばらく会っていないが。
若さは大きな魅力だ。しかし生きている限り誰しも年をとる。若い頃のみずみずしさはやがて失われる。それは必然だ。そして年を取るのは悪いことばかりではない。大人の女には若い娘には無い魅力があるのだ。
やがて電話の向こうの声が、
「話して」
ひと言だけ。私は麗奈の要望をマリアへ伝える。
「その、麗奈という子はマジでうちの系列店で働きたいの? 作家としての知識を得たいからという理由で?」
「ああそうだ。ソープ嬢の採用には住民票の提出が必要だね」
「ええ。そうよ」
「どうせバレるから伝えておくが、麗奈は名家の令嬢なのだ。面接は是非ともきみに頼みたい」
「ふうん。なんだか訳ありね」