この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第20章 妄想の乙女〜処女のたくらみ
「ん、ああ、ありがとう」
礼を言ったところで前菜のサラダが運ばれてきた。尾崎オーナーの分が無いので、店のスタッフの女の子に尋ねたところ、不思議そうな顔をされた。予約は二人分しか賜っていないと言われ、唖然となる。
どういうことだ。
彼は最初からそのつもりだった、のか。
急用ができたというのは嘘であり、自分は最初からこの昼食会に参加しないつもりだったのだ。
これは……やはり。
麗奈に初めて会ったあの日と同じだ。
急にいなくなった美月は、私にそう思せておいて、実は最初からその場にいないつもりで私を欺いた。
「サラダおいしい」
生野菜のサラダをおいしそうに口に運ぶ。大きな瞳が私を見つめる。
「お店の特製ドレッシングだそうですよ」
「えっ? あ、ああ」
食べてみると確かにうまい。特製ドレッシングはさっぱりしているのに旨みが感じられる。
食べ終えた皿が下げられた。次の料理はふきのとうのゼリーだ。小洒落たグラスに薄いグリーンの透明なゼリーが入ってる。小さなスプーンが添えられている。
「霧山先生の著作にはSM的な要素がいつも散りばめられていますね」
「そうだね」
礼を言ったところで前菜のサラダが運ばれてきた。尾崎オーナーの分が無いので、店のスタッフの女の子に尋ねたところ、不思議そうな顔をされた。予約は二人分しか賜っていないと言われ、唖然となる。
どういうことだ。
彼は最初からそのつもりだった、のか。
急用ができたというのは嘘であり、自分は最初からこの昼食会に参加しないつもりだったのだ。
これは……やはり。
麗奈に初めて会ったあの日と同じだ。
急にいなくなった美月は、私にそう思せておいて、実は最初からその場にいないつもりで私を欺いた。
「サラダおいしい」
生野菜のサラダをおいしそうに口に運ぶ。大きな瞳が私を見つめる。
「お店の特製ドレッシングだそうですよ」
「えっ? あ、ああ」
食べてみると確かにうまい。特製ドレッシングはさっぱりしているのに旨みが感じられる。
食べ終えた皿が下げられた。次の料理はふきのとうのゼリーだ。小洒落たグラスに薄いグリーンの透明なゼリーが入ってる。小さなスプーンが添えられている。
「霧山先生の著作にはSM的な要素がいつも散りばめられていますね」
「そうだね」