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愛欲ハーレム・妄想の処女〜琴葉【官能作家・霧山純生の情事】
第34章 三女会談
背もたれに寄りかかり高く足を組んだ麗奈は、横を向いたきりで、窓から外を眺めている。一方の琴葉は、きちんと膝を揃え、背筋を伸ばして座っている。豊かすぎる胸にシートベルトが食い込んで苦しそうだ。顔色も良くない。緊張しているのがわかる。
良い天気なのに車内は重苦しい雰囲気のなか、二時間ほどのドライブで目的地に到着した。手入れの行き届いた広大な和風庭園と目にも華やかな錦鯉が泳ぐ池……山の裾野に佇む老舗料亭「翠苑」は、美月の実家でもあり、私の美月はここで若女将の修行中だ。
「いらっしゃいませ。遠いところ、ありがとうございます」
格式が感じられる玄関で、艶やかな和装の小柄な女が私たちを出迎えた。
「みっちゃん、久しぶり。元気だった?」
「麗ちゃんも……」
和服が様になっている。若女将の美月だった。親友の麗奈と親しげに会話していたその目が、遠慮がちに佇んでいる琴葉に留まった。
「美月。こちらは八重山琴葉……さんだ」
私から紹介した。が、"さん"付けで呼ぶのが居心地が良くない。
「……初めまして。仁科さん。氷見麗奈さんの後輩の琴葉です」
固い表情で挨拶した琴葉へ、
良い天気なのに車内は重苦しい雰囲気のなか、二時間ほどのドライブで目的地に到着した。手入れの行き届いた広大な和風庭園と目にも華やかな錦鯉が泳ぐ池……山の裾野に佇む老舗料亭「翠苑」は、美月の実家でもあり、私の美月はここで若女将の修行中だ。
「いらっしゃいませ。遠いところ、ありがとうございます」
格式が感じられる玄関で、艶やかな和装の小柄な女が私たちを出迎えた。
「みっちゃん、久しぶり。元気だった?」
「麗ちゃんも……」
和服が様になっている。若女将の美月だった。親友の麗奈と親しげに会話していたその目が、遠慮がちに佇んでいる琴葉に留まった。
「美月。こちらは八重山琴葉……さんだ」
私から紹介した。が、"さん"付けで呼ぶのが居心地が良くない。
「……初めまして。仁科さん。氷見麗奈さんの後輩の琴葉です」
固い表情で挨拶した琴葉へ、