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未亡人玩具
第18章 抱擁
 桜の下で四人の男たちにイカされ続けた小百合は「これは現実ではない」と思うことで自分をさらけ出していた。 
 
 何度もイッたあと縄を解かれ、真っ赤な繊毛の上に寝そべる小百合はとても美しかった。ぐったりしている小百合は、男たちに抱きかかえられて口移しでお酒を飲まされたり、寿司を食べさせられたりした。まるで昼寝をしそうな子どもを抱くように、交代で小百合を膝に抱きトントンと背中をたたいてくれた。毛布をかけられ小百合は眠りに落ちた。

 その夜は男たちの部屋に運ばれたようだ。夜中、夢を見て夫の名前を呼ぶ小百合を交代で誰かが抱きしめてくれていた。

「大丈夫ですよ」

「あなたはご主人のために頑張っているんです」

「安心して眠りなさい」

小百合は子どものように男の腕のなかで眠った。

朝部屋に戻り、いつもの通りに身支度を整え運転手に送ってもらった。

また日常が始まる。

小百合は、性欲が満たされる以外に安心感も得られていることに気づいた。

会社でも、言動に少し余裕や優しさが出てきた。仕事は良い方向にまわっている。

また2週間ほどしてグループにメッセージが来た。

次回はゴールデンウィークはいかがでしょうかといった内容だった。皆、異議無しだった。

ゴールデンウィーク…心待ちにしてしまっている自分に気づく。仕事には張りが出ているからとりあえず集中して働いた。


 
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