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心の中のガラスは砕けて散った
第4章 第2部 早紀

4月下旬 日々の寒暖差が目まぐるしく変わり
綾乃が1枚のジャケットを手渡して来た、
「 康ちゃん これどうかな 」
紺色のヘリボーンジャケット、袖を通すと
丁度良い、綾乃の前で 回って見せ
綾乃が目を細め
「 似合う・・・ 」
嬉しそうに言う 車通勤の康二は シャツの上に
ダウンを羽織り運転中は 助手席に置いていた
「 此れの下に 明るいシャツを着たら
良い男に成るな・・・ 」
「 女の娘が ほっとかないかも 」
康二がジャケットを脱ぐのを手伝い乍ら
綾乃は満足そうに呟き、クローゼットに
ジャケットを片付けた
翌日 明るめのシャツの上に 昨日のジャケットを
羽織り、康二が車に乗り込む後ろを綾乃が
「 素敵!! 」
嬉しそうに送り出して来る 走り出して直ぐ
ランドセルを背負う子供達が見え 黄色い旗が
横断歩道の前で倒され 康二は車を止め
旗を振る長い髪の女性を見て 軽くクラクションを
鳴らした、早紀が康二を見て笑顔を出して
頭を下げ、旗を持ち上げ子供達を止め
康二も頭を下げ 車を走らせ
バックミラーの中の長い髪の
小柄な早紀を追っていた
職場に入り制服に着替え 朝礼を終わらせ
何時もの様に配置の指示を出して行く
近藤が抜けた後、渡辺が入り
職場は何時も通り動いて行く 大柄な渡辺が
康二の傍に近寄り、耳打ちして来た
「 森川さん 先週、辞めたそうよ 」
ラインに歩く主婦達が思い思いに 森川の事を
話すのを康二は後ろから聞いていた
***
康二は週に2度ほど早紀に、町内会の連絡と
電話を入れ、世間話を交わした、4月30日
「 交通当番 ご苦労様です 」
朝の労いを
「 子供達 一緒に出たから 今日遅刻は
なかった見たい 会長さん 素敵な
ジャケット着ていましたね 」
早紀の明るい声を聞いて
「 5月2日の町内会? 来ていただけますね 」
少しお道化て康二は聞いた
「 行きますよ、町内会長に会いに 」
笑い乍ら早紀が答えて来る、
・・・ おやすみなさい ・・・・
・・・はい!! おやすみなさい ・・・
幼声の早紀の甘い声を耳元に残して
通話を終わらせた
カレンダーは破かれ、暦は5月に
綾乃が1枚のジャケットを手渡して来た、
「 康ちゃん これどうかな 」
紺色のヘリボーンジャケット、袖を通すと
丁度良い、綾乃の前で 回って見せ
綾乃が目を細め
「 似合う・・・ 」
嬉しそうに言う 車通勤の康二は シャツの上に
ダウンを羽織り運転中は 助手席に置いていた
「 此れの下に 明るいシャツを着たら
良い男に成るな・・・ 」
「 女の娘が ほっとかないかも 」
康二がジャケットを脱ぐのを手伝い乍ら
綾乃は満足そうに呟き、クローゼットに
ジャケットを片付けた
翌日 明るめのシャツの上に 昨日のジャケットを
羽織り、康二が車に乗り込む後ろを綾乃が
「 素敵!! 」
嬉しそうに送り出して来る 走り出して直ぐ
ランドセルを背負う子供達が見え 黄色い旗が
横断歩道の前で倒され 康二は車を止め
旗を振る長い髪の女性を見て 軽くクラクションを
鳴らした、早紀が康二を見て笑顔を出して
頭を下げ、旗を持ち上げ子供達を止め
康二も頭を下げ 車を走らせ
バックミラーの中の長い髪の
小柄な早紀を追っていた
職場に入り制服に着替え 朝礼を終わらせ
何時もの様に配置の指示を出して行く
近藤が抜けた後、渡辺が入り
職場は何時も通り動いて行く 大柄な渡辺が
康二の傍に近寄り、耳打ちして来た
「 森川さん 先週、辞めたそうよ 」
ラインに歩く主婦達が思い思いに 森川の事を
話すのを康二は後ろから聞いていた
***
康二は週に2度ほど早紀に、町内会の連絡と
電話を入れ、世間話を交わした、4月30日
「 交通当番 ご苦労様です 」
朝の労いを
「 子供達 一緒に出たから 今日遅刻は
なかった見たい 会長さん 素敵な
ジャケット着ていましたね 」
早紀の明るい声を聞いて
「 5月2日の町内会? 来ていただけますね 」
少しお道化て康二は聞いた
「 行きますよ、町内会長に会いに 」
笑い乍ら早紀が答えて来る、
・・・ おやすみなさい ・・・・
・・・はい!! おやすみなさい ・・・
幼声の早紀の甘い声を耳元に残して
通話を終わらせた
カレンダーは破かれ、暦は5月に

