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心の中のガラスは砕けて散った
第3章 依頼
静かな住宅街、街灯が道を照らし通りに面した家から洩れる
明かりが道路を照らしている、そんな住宅街に中古の白い
普通車が徐行して、静かに近藤の家の前に止まった 

「 車、止められませんね 」
助手席に座った桃花は、車の中から
歩道の無い車道を、車の中から見回して言うと
膝に乗せた受信機のスイッチを入れ

「 CH1は、・・・・ 」
受信機のボリュームを上げたのか 受信機から
ノイズが流れて来た 桃花が慌ててボリュームを下げ
無音の中微かにドアの開閉音が聞こえて来る

「 CH2は ・・・・・ 」
小さく布の動く音が聞こえ、微かに
荒い息使いが聞こえて来た

「 寝室ですかね 」
桃花がボリュームを上げ、荒い息を吐く音が
聞こえ、ハンドルに手を置き前を向く、藤堂が頷いた

・・・アッ・・・・

受信機から由美の艶声が大きく聞こえ、
ボリュームを慌てて下げた桃花は藤堂の顔を見た

「 ご夫婦の語らい、桃花ちゃん聞きたい? 」
悪戯な目で桃花を見る、プッ 頬を膨らませ桃花は

「 人の何て、興味ありません!! 早く車出してください! 」
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