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第3章 依頼

藤堂は由美の姿を目で追い
森川の車に乗り込む姿をカメラに収め
助手席に乗った桃花がドアを閉める音を聞いて
エンジンを掛け、ギアーを入れて　森川の車を追う
幹線道路を走る森川の車の後方を走り、桃花は受信機の
スイッチを入れ、画面を覗き込み

「　何処へ行くんでしょう？　」
藤堂は地図を思い浮かべ、行き先を考えた
幹線道路を走ると　隣の県迄2時間程この先に　
ラブホテルも無い、由美と森川が逢瀬を
ドライブで済ませるとは思えない

「　清澄公園だろう　」
ハンドルを握り呟くと　携帯を取り上げ
短縮ボタンを押した

「　はい！！　」
後方を走るバイクが止まる姿の後、安奈の声が

「　この道だと　二人清澄公園へ行く様だ　
　　先に展望台へ行って　何時もの様に　」

「　判りました　」