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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
再現映像が撮り終わり、思い詰めた母が海で自殺をしようとする映像の撮影の段取りを話していた。そばにいたショウジに、

「外で撮影するなら、わたしも見たい」

と、話した。ショウジが、足の紐だけほどいて、立たせてくれた。

「じゃあ、行くか」

皆が、小屋を出て、隧道を通って、浜に向かった。

「すごいと思わねぇか?手掘りで、これを貫通させたらしいぜ」

リーダー格の男が話す。

「マジか?」

ビックリしているシュン。

「俺たちだって、藻搔いていたら、壁を貫通できるかもしれねぇ」

リーダー格の男が話した。

「俺は、シュウさんに着いていきますよ」

シュンが言うと、頷くショウジ。セイジ。やっと、わたしは、このとき、リーダー格の男がシュウという名前だと理解した。

「オバサンも、今は壁にぶつかっているかもしれないけど、貫通できるかもしれないね」

シュンが母に話していた。母は、頷いていた。浜に着くと、

「さっきの打ち合わせ通りで」

とシュンが話すと、

「ハイ!スタート!」

と、話すと、母が服を着たまま、浜から波打ち際に歩いていく。トボトボという感じで、背中に悲しみが貼り付いている感じ。実際、その境遇だからだったかもしれない。演技というよりは、実際、不安もあったのだと思った。

夫に捨てられた母に残されているのは、わたしだけだったし、今、頼るべきは、この男たちしかいなかった。半グレの危ない男たちだとしても、リーダー格のシュウも、他の男たちも、悪い男たちには思えなかった。悪いのは、父だとしかわたしには思えなかった。

母も同じだったと思う。ずっと置き去りにされ、わたしが小さい頃はワンオペ育児を強いられ、たまに早く帰ってきたと思ったら、暴言・暴力だった。わたしも中学生のころから、父の行動に不審を抱いていた。休みの日も、家にいないし、付き合いだとかなんだとか言っている割には、浮かれている感じがわかっていたから。まして、デスクワークがメインで、ジム通いもしていないのに、体力が増している感じが不自然だった。娘が家にいるから母とセックスをしないのかとも思った時期もあったけど、どこかで発散している感じがあった。

決定的だったのは、高校の帰り、午後6時半に父が見知らぬ女の人と、タクシーに乗り込むところを見たときだった。母には言えずに秘してきたことだけど。
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