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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
波打ち際から海に入っていく母に、

「おい!何をしているんだ!」

追いかけていくシュウ。逃げるように母が海に入っていく。太平洋側とはいえ、冬の波は高い。

シュウは必死に海の中を歩く母を追いかけているように見えた。母の姿が波間に消えた。

「おい!」

叫ぶシュウの声が悲鳴になっていた。何が起こっているの?母は、まさか、本気で死ぬつもりじゃないの・・・。わたしの脳裏に不安が過(よぎ)った。

シュウの背中が大きく揺れた。慌てているのはわかった。

横にいたショウジが、

「おい、マジかよ」

驚いていた。シュンも、

「どこまで行くんだ」

慌てていた。シュンが海へ走っていく。シンヤも走り出した。

シュウが倒れこむのが見えた。海原の中で倒れたと見えた。母を抱きかかえて、沖に流されまいと藻掻いているシュウ。

「まずい、離岸流だ!」

カメラを三脚に乗せて構えていたセイジが叫んだ。り・が・ん・りゅう・・・?当時のわたしには理解できない言葉だった・・・。

ショウジも走り出した。皆、海に入っていく。撮影していたセイジまで、走り出した。

男たちにとって、リーダー格のシュウはそれだけの男だったのかもしれない・・・。

母を抱きかかえたシューが、沖に流されていく。シュンが近づいていく、シンヤも海に入っていった。ショウジも波打ち際で、頭を抱えながら、

「シュウさん!!!」

と、叫んでいた。セイジがそのショウジの横を駆け抜けて、海の中に入っていった。セイジを追いかけてショージも海に入っていく。

シュンがシュウの背中を引っ張って泳ごうとしていた。足が付かない様子だった。シンヤが泳いでいく。シュンとシュウに追いついた。三人が、必死に母を抱えて、藻掻いていた。

どうして、母はあんなに深く海に入ったの・・・。本当に死にたかったのかもしれないって思った。

セイジが近くまで行って、

「離岸流だ。戻るな。岸に平行に移動するんだ」

叫んでいた。岸に戻ろうと藻掻いていたシュウやシュンたちが、横に動き始めた。わたしは浜から母やシュウ、シュン、シンヤが母を抱えて、移動しているのを見つめていた。ショウジも追いついた。というか、母と三人が、浜に戻されてきている感じだった。
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