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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
風呂に浸かりながら、母と話したこと。

それは、AVに出るのが嫌なら、わたしが代わってもいいということ。母には、言った。母に隠れて、援助交際していたこととか。母の驚きは薄かった。薄々は何かしていると気が付いていたのだと思う。父が家にほとんどお金を入れないから、わたしも小遣いは、アルバイトでなんとかしているはずなのに、意外にお金を持っていたから、母からすれば不審だったのだと思う。

だから、援助交際していたと言っても、「そういうことだったのね」くらいだったのだと思う。母には、絶対できないことだと思うけど、わたしは母とは違ったから。性的に奔放なのは、父の遺伝かもしれない。そう思うと、少しそういう性格も含めて自己嫌悪はあるけど、このときは、前向きに、母が無理なことは、わたしがすればいいと割り切って考えていた。

でも、母は、やはり、娘にそんなことはさせられないという返事だった。

「わたしも吹っ切れるしかないと思うの。あの人には、愛想は尽きていたけど、どこか未練があった。でも、それもこれも、終わり。あの人は、わたしを捨てた。その実感がわいてきたから。AVでも、なんでも、あのシュウという人でも、他の人とでも・・・するわ」

母はそう言ってわたしを見た。

「そのほうがいいよ。半グレか、なにかわからないけど、そんなに悪い人だと思えないから」

わたしが言うと、

「そうね。わたしみたいな女でも、必死に助けてくれる人たちだから。夫なら、たぶん、浜から手を振っていそう」

母が言った。なんとなく、その絵が、わたしの脳裏にも浮かんだ。そう、父はそういう人。たぶん、愛人と逃げても、ヤバくなったら愛人だって捨てる人。酷薄な人だとは、思っていたけど、この日、確信になった。

「お母さんも弾けたほうがいいと思うよ。価値観を変えたほうがいい。真面目に生きてきて、何かいいことあった?」

わたしが言うと、マジマジとわたしの顔を見て、

「まるで、お父さんみたいなことを言うのね」

と、言って母は笑った。父がそんなことを言っていたの?

「お父さん。ずっと、わたしに言っていたわ。『クソ真面目に生きて何が楽しい?』『一回きりの人生、ハチャメチャに生きようぜ』って」

母は笑った。たしかに、父の人生は、ハチャメチャなのかもしれない。周囲は巻き込まれてたいへんだけど。
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