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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
「お母さんはいいよね」

と、わたしが言うと、こっちも初心なのか、顔を赤らめる感じ。

「早苗ちゃん。ダメだって、俺だって、人並みに結婚したら、人生は変わるかもしれないと思っているけど、お母さんにとっては、更なる不幸の始まりになる」

シュウは拒絶する感じだった。

「前科者ってのは、どこにいてもわかるんだ。そして、俺の周りにも前科者が集まる。こいつらだって、そうだけど、こいつらは、俺はいい奴だと思っているし、実際、いい奴らだけど、そんな奴だけが集まってくるわけじゃないんだ」

シュウが必死に説明していた。

「マジでそう思っているわけ?いい奴って俺のこと?恥ずかしいな」

笑うショウジ。

「いいチームだと俺は、思っているぜ」

シュウが話すと、満更でもない感じの四人。

「ま、シュウが話していることは本当だ。マジでヤバい奴も寄ってくる。半グレじゃない、マジもんが」

話したのはショウジ。

「だから、結婚したくてもできないのが、本当のところ。真面目な仕事をしたいと思っても、信用がない。信用を得るためには、結婚するとか、一番いい。でも、俺たちはヤバい奴とも繋がっている。特にそういう奴は俺たちお真面目な仕事につかせたくないから妨害してくるのさ。だから、俺たちは、この境遇から抜け出せないのさ」

シュウが嘆いた。

「もし、それが可能だとすれば、北海道か九州くらい遠方の山奥か離れ小島に逃げ込む覚悟で、ヤバい奴からの縁を無理やり断ち切るかだ」

ショウジが言った。

「少なくともここじゃ、近すぎる。一時的には雲隠れできても、どこかで足がつく。ここで、自給自足は無理だし。俺たちの誰かが見つかったら、芋づるだしな」

シュウが話すと、セイジも頷いた。シュンは俯いていた。シンヤも同じだった。

「でも、彼女とかいるんでしょ?」

わたしは能天気に訊いた。

「いるわけないだろ。もし、セックスするとしたら、再犯するしかないって感じだよな。それか、風俗か」

セイジが笑った。

「風俗の金は無いし、再犯して、戻るのも嫌だし、『忍』の一字だよな。だから、合法的にセックスするとしたら、AV撮影だよ。金になるし、性欲も満たせるし、ストレスも発散できるし、一石二鳥以上だよ」

ショウジが笑った。
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