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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
「だとすると、トップバストは、92以上ですよね。だとすると、窮屈なのは仕方がないですね。というか、ブラジャーのホックがよく留まりましたね」

軽く驚いたシュウ。

「苦しくないですか?」

話しながら、ソファーから立ち上がり、母のソファーの横に座り直したシュウ。距離が近づいたことで、ドキドキしている感じの母。そのドキドキ感が、こっちで見ている私にも伝わって来た。

「菜穂子さん。こっちを向いて」

シュウが声を掛けると、シュウの方に向いた母。私からは母の顔が見えなくなった。見えるのはウナジから背中。右の二の腕くらい。

「いつから、こんなに大きくなったのですか?」

シュウが訊く。母が黙っていると、

「娘さんくらいの歳の頃から、これくらいあったのですか?」

シュウが改めて訊く。

「いいえ」

答えながら首を振る母。四十路の高校生の母親にしては仕草が娘から見ても幼い母。

「大学生の頃?」

シュウが重ねて訊く。今度は黙ったまま、首を振る母。

「結婚したころは?」

首を振る母。

「出産後ですか?」

首を傾げる母。

「授乳中に大きくなった?」

シュウが訊くと、

「たぶん。その頃から徐々に・・・」

答えた母。わたしの記憶では、小学校の低学年の頃には、今の体形だったかも。でも、それから痩せたというか、身体が締まった時期があった。

あの頃、母は、新聞配達のアルバイトをしていた。

早朝から自転車に乗って・・・。

「なるほど。運動はされていますか?」

話を替えて訊くシュウ。

「運動?」

話の展開に戸惑っている母。

「特にはしていない?」

シュウが訊くと頷く母。

「お仕事は?」

「パートはしています」

と、答えた。そう、父が家に金を入れないから、アルバイトとパートで働いていた母。

「なにを?」

訊くシュウ。

「早朝は、新聞配達を。午前9時からは、スーパーの品出しのパートです」

正直に話す母。

「週に何日くらい?」

根掘り葉掘り訊くシュウ。まるでお見合いみたいって、経験はないけど思った。

「五日です」

答えた母。

「それはたいへんですね。どちらも肉体労働とは言いませんが、身体を動かす仕事ですし、重い荷物を運ぶ感じですね」

シュウは感心している感じだった。
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