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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第5章 第4話 尊敬できる先輩
「いやー、今月は本当にお世話になりました嶋田先輩。今月は緊急入院も多かったらしいですし先輩がいなかったら本当に大変でしたよ」
「ははははは、僕はそんな大したことはしてないよ。総診だって当直が苦手だから選んだって面も大きいんだ」
「でも先輩総診のお仕事大好きじゃないですか。私なんて上の先生に退院時サマリーの書き方がなってないって怒られて泣いてたのに」

 総合診療科研修が終わった次の週に専攻医の先生が打ち上げ飲み会を開いてくれて、私はそこで嶋田先生の右斜め向かいに座っていた。

 今月はいつも後輩を助けてくれた嶋田先輩を5人の1年目研修医で囲むように座って話していて、チェーン居酒屋の名物の唐揚げをつまみながらみんなで楽しくお酒を飲んでいた。

 嶋田先輩はローテーション中に僕のことは嶋田先生や嶋田さんではなく嶋田先輩と呼んで欲しいと1年目に話していて、特に断る意味もないのでみんな彼のことは先輩と呼んでいた。


 私はローテーション期間中直接話すことはあまりなかったので先ほどから黙っていたけど、別の班でも先輩とよく話していた桜木君や退院時サマリーの書き方について先輩から熱心に教えて貰っていた西川さんは喜んで先輩にお礼を言っていた。

 私も今日は何か質問しようかなと思って、もう少し宴会が盛り上がった所で嶋田先輩にある質問をぶつけてみた。


「そういえば先輩って彼女さんはいないって仰ってましたけど、大学の同期とか研修医仲間で誰か気になる人はいないんですか?」
「日比谷先生、その質問はクリティカルだね。僕もそりゃ気になる子ぐらいはいるけど、正直知り合い同士で付き合うのには抵抗があるんだ。いざ揉めた時に周囲が気まずいでしょ?」
「嶋田先輩意外と保守的なんですね。俺も奥さんは学外の人だったので気持ちは分かります」

 先輩は以前29歳彼女いない歴イコール年齢と自虐していたのでどんな反応が返ってくるのかなと思って恋バナをぶつけると、意外とまともな答えが返ってきたことに私は少し驚いていた。

 大学生の頃からBMIが33もあるという嶋田先輩はモテる男とは程遠いけど、負け惜しみと思わせずに彼女がいない理由を説明したのは上手だと思った。

 私と同じような感想を抱いたらしい物部君の言葉に、嶋田先輩はなぜかにやりと笑みを浮かべた。
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