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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第6章 第5話 誰にも言えない秘密
「それは一体、どういうことですか……?」
「まあ入ってみれば分かるよ。ホテル代もかかるしハンバーガーでも買っていこうか。別に僕はもっと高いものでもいいけどね」

 先輩はそう言うと私を無視してさっさと近くにあったモスバーガーに入り、まだスマホの写真を消して貰えていない私はやむなく先輩の後を追った。


 海老カツバーガーのセットを買おうとすると先輩は私と店員の間に割り込んで自分のチーズバーガーと一緒に注文し、バーコード決済で2人分の支払いを済ませた。

 2人分の袋を手に持った先輩は先ほどのラブホテルのエントランスに入り、私は周囲に誰の目もないことを確認して後に続いた。

 そして……


「もぐもぐもぐ、やっぱりモスバーガーは美味しいね。日比谷先生は普段マクド派?」
「自炊してるのでそもそもハンバーガー自体食べるの久しぶりです。モスのポテトは好きですけどね」

 ラブホテルの小さなテーブルに向かい合って座った私は先輩が美味しそうにチーズバーガーを頬張るのを眺めていて、大嫌いな先輩にラブホテルに連れ込まれて一緒にハンバーガーを食べているという奇妙な状況に何も考えられないでいた。


 ホテルの部屋に入る前、私柔道やってますからと言って先輩を睨みつけた私に、先輩はそうらしいねとだけぽつりと答えた。

 部屋に入ってからも先輩は私に襲いかかるどころか手を触れさえもしなくて、荷物を部屋の隅に置くといただきますと言ってハンバーガーを食べ始めた。


 個室に入ったのだから先輩を殴りつけるなり何なりしてスマホを奪えばいいとも思うけど、ここで暴力を振るって恨まれたら後がもっと怖いかも知れない。

 どうにか穏便にこの場をやり過ごす方法を思いつかないままで、私は美味しい海老カツバーガーを少しずつかじっていた。
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