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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第8章 第7話 平穏な日々の終わり
 平穏な日々には、いつも突然終わりが来る。


 救急研修が終わって11月に入って、私は消化器内科の研修医として働いていた。

 臓器別に分かれている消化器内科の胆膵班に所属して午前中は回診、午後はERCPを見学したり指導医不在で病棟を回したりしていると日々はあっという間に過ぎていった。

 消化器内科研修はこの病院の内科の中では比較的ゆとりがあるので残業も少なく、どうにか口実を付けて定時を過ぎても病棟に残れないかなと考えてみたけど結局は入院患者さんが急変した時ぐらいしか残業代は申請できていなかった。

 あれからパパ活のアルバイトを何回かしたので母に毎月10万円仕送りをしても少しずつ貯金をできているけど、再来月は残業だらけの循環器内科をローテーションするからそこでもっとお金を貯めたいと思った。


 火曜日の16時過ぎに病院2号館の最上階にある研修医センターの電子カルテで入院患者さんの退院時サマリーを書いていると、いつもスクラブのポケットに入れている個人のスマホが鳴った。

 画面を見るとそこには賢人から電話がかかっていて、患者さんや指導医の前でもないので私は特に何とも思わず電話に出た。

「もしもし、光瑠です。何かあったの?」
「みっちゃん……僕……もう駄目かも知れない……」
「えっ……?」

 賢人は開口一番に私のあだ名を呼んだけど、その声は強く震えていて電話の向こうからは彼がむせび泣く声が聞こえていた。
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