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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第8章 第7話 平穏な日々の終わり

「僕もう無理だ、明日からもう仕事に行けない。指導医の先生からローテーションが終わるまで休職しなさいって言われちゃった……」
「それでいいよ、それでいいんだよ。先輩にも同じような人がいたけど、2年目に別の内科を回ってちゃんと研修を終われたから。今は絶対に無理しないで!」
「でも、来月はお給料が入ってこないよ。親に仕送りを頼んでみるけど、妹の受験もあるし無理は言えないよ。これじゃみっちゃんとデートに行けない……」
「いいから! 私救急で頑張ったから結構貯金があるの。しばらくはデート代は全部私が持つし、もし生活費に困ったらいくらでも貸してあげる。だから本当に無理しないで……」
「みっちゃん……ごめんなさい……」
私は泣いた。
抱き合ったまま号泣する私を見て、賢人もまた泣いた。
その日はお風呂にも入らずベッドの上で賢人と抱き合ったまま時間を過ごして、終電がなくなる前に後ろ髪を引かれる思いで下宿を後にした。
玄関を出る前にお金のことは本当に心配しなくていいからと賢人に念押しして、休職している間は週に1回は必ずデートに行こうと約束した。
そして、そのためのお金を工面する方法を私は既に決めていた。
「それでいいよ、それでいいんだよ。先輩にも同じような人がいたけど、2年目に別の内科を回ってちゃんと研修を終われたから。今は絶対に無理しないで!」
「でも、来月はお給料が入ってこないよ。親に仕送りを頼んでみるけど、妹の受験もあるし無理は言えないよ。これじゃみっちゃんとデートに行けない……」
「いいから! 私救急で頑張ったから結構貯金があるの。しばらくはデート代は全部私が持つし、もし生活費に困ったらいくらでも貸してあげる。だから本当に無理しないで……」
「みっちゃん……ごめんなさい……」
私は泣いた。
抱き合ったまま号泣する私を見て、賢人もまた泣いた。
その日はお風呂にも入らずベッドの上で賢人と抱き合ったまま時間を過ごして、終電がなくなる前に後ろ髪を引かれる思いで下宿を後にした。
玄関を出る前にお金のことは本当に心配しなくていいからと賢人に念押しして、休職している間は週に1回は必ずデートに行こうと約束した。
そして、そのためのお金を工面する方法を私は既に決めていた。

