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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第9章 第8話 こんなに晴れた素敵な日

その週末の日曜日に私はこの前とは別のラブホテルに入り、SMSで教えられた番号の客室に入るとそこでは嶋田先輩が広いベッドに腰を下ろしてスマホゲームで遊んでいた。確か奇妙な猫のキャラクターが出てくるタワーディフェンスゲームだっただろうか。
以前先輩に脅されてラブホテルに連れ込まれた時はとても緊張していたけど、先輩の本性を知った今では特に何も怖くなかった。
「やあお疲れ様。最近ずいぶん疲れてるみたいだけど、僕の予想は当たったのかな?」
「ええ、残念ながら。私の彼氏は先週から血液内科で休職中です」
「優しいんだね」
「殴ってもいいですか?」
「ぜひお願いします!」
笑顔で答えた先輩をぶん殴って首を絞めたくなったけど、私は先輩との会話をなぜか不快に感じていない自分に気づいた。
先輩からの距離が一番遠くなるように自分も広いベッドの隅に腰掛け、ぽつりぽつりと話を始める。
きっと、今の私は誰かに話を聞いて欲しかったのだろう。
以前先輩に脅されてラブホテルに連れ込まれた時はとても緊張していたけど、先輩の本性を知った今では特に何も怖くなかった。
「やあお疲れ様。最近ずいぶん疲れてるみたいだけど、僕の予想は当たったのかな?」
「ええ、残念ながら。私の彼氏は先週から血液内科で休職中です」
「優しいんだね」
「殴ってもいいですか?」
「ぜひお願いします!」
笑顔で答えた先輩をぶん殴って首を絞めたくなったけど、私は先輩との会話をなぜか不快に感じていない自分に気づいた。
先輩からの距離が一番遠くなるように自分も広いベッドの隅に腰掛け、ぽつりぽつりと話を始める。
きっと、今の私は誰かに話を聞いて欲しかったのだろう。

