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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第10章 第9話 最低の男
「僕は休職中の身だからちょっと肩身が狭かったけど、部活仲間から復職しても頑張れって励まして貰えたよ。だから僕も期待に応えようと思って」
「そんなに肩肘張っちゃだめ。賢人は皆の期待に答えるために仕事してるんじゃなくて一人前のお医者さんになるための研修を受けてるんだから。……今日は時間ある?」
「いや、今日はちょっと疲れてるからそういうことはいいよ。みっちゃんも来週から循環器内科で忙しいと思うからどうかゆっくり休んで」
「ありがとう。私はいつだって大丈夫だから心配しないでね」

 それから賢人と一緒に調理器具や食器を廊下にある狭い台所で洗い、持ってきた調理器具を袋に片付けると私は賢人とお別れのキスをしてから彼の下宿を後にした。

 賢人がどうか消化器外科の研修で無事に復職できますようにと祈りながら、私はその翌週から循環器内科の研修医になった。



 循環器内科の仕事は楽しかった。冬場に入って心不全や心筋梗塞の患者さんが一気に増えて、日勤も当直も目が回るような忙しさだったけど何度も心臓カテーテルの介助をして沢山残業もできた。

 賢人からは消化器外科の仕事は楽しくやれているとラインで連絡が入って、私は嬉しい気持ちで循環器内科研修の最初の1週間を過ごした。
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