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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第10章 第9話 最低の男
 忙しい日々の中でもクリスマスの前に1度は賢人とデートしたいなと考えていると、ある日の仕事終わりに賢人から電話がかかってきた。

 今日は定時を過ぎても心臓カテーテルが何件か続いていたので今は既に20時を回っていて、もしかするとまた賢人の身に何かあったのかも知れないと思ってロッカールームで着替え中だった私は慌てて電話に出た。


「もしもし光瑠です! どうかしたの!?」
『あの、館山先輩の彼女さんのお電話でよろしかったでしょうか。私、館山先輩と同じ済生会如月病院で働いている看護師の|有村《ありむら》といいます』
「有村さんって……もしかして賢人の登山部の後輩だった有村さん?」
『ええ、そうです。ちょっと館山先輩の身に大変なことが起こって……本人のスマホを借りて電話させて頂きました。突然すみません』
「あ、ありがとう。賢人は大丈夫なの?」

 有村さんという名前の看護師さんには聞き覚えがあって、賢人より1学年下の看護学生でお互い山岳部員で在学中から親しかったという女の子の話は以前に聞いていた。

 医学部医学科は6年制、看護学科は4年制なので1学年下でも就職は賢人より1年早い計算になるし、賢人と同じ病院で働いているという話は初めて聞いたけど同じ近畿圏内ならそういうこともあるだろうと思った。

 そして、同じ病院に勤める看護師さんが緊急で連絡してきたということは賢人の身に何か大変なことが起こったに違いない。
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