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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第10章 第9話 最低の男
『私の社宅も館山先輩の社宅の近くなんですけど、今日仕事終わりにスーパーに寄ってから帰ってたら館山先輩が道端で倒れてるのを見かけて。幸い心拍とか呼吸状態には問題なかったんですけど意識がもうろうとしていて、会話はできる状態だったので先輩を引きずってとりあえず自宅まで送り届けました。流石に救急車を呼ぶほどではないと思うんですけどこのまま放置して帰れないので、先輩にスマホのロックを解除して貰って彼女さんに連絡させて頂きました。今日当直とかじゃなかったら今から来て頂くことは可能でしょうか?』
「全然大丈夫! 賢人を助けてくれて、私に連絡までくれてありがとう。今からすぐに向かうから、それまで見守っていて貰ってもいいですか? 後で絶対にお礼しますから」
『もちろんですよ。どうか早く来てあげてください……』

 有村さんはそう言うと自分から電話を切り、私は賢人の命に別状はなさそうと知って安心しつつも混乱した頭のまま急いで私服に着替えた。

 済生会如月病院は畿内医大病院とは違って研修医をはじめとする職員は病院が指定した社宅に入居することになっていて、賢人が暮らすワンルームアパートの一室は病院の社宅扱いなので家賃は月数万円で済んでいると聞いていた。


 賢人の消化器外科研修が始まってから彼とは直接会っていなかったけど、やはり仕事のストレスを無理に我慢していたのだろう。

 彼はまた休職することになるかも知れないけど今はそんなことより賢人のそばにいてあげたいと思って、私はJRの電車に飛び乗って賢人の下宿に急いだ。
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