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こんなに晴れた素敵な日には先輩の首を絞めたい
第13章 エピローグ 世界はそれを愛と呼ぶ
「あのね、今から言うことは落ち着いて聞いてね。この前の地域医療研修で知り合った日比谷さんの大学時代の同級生に聞いたんだけど……その、日比谷さんの昔の彼氏が日比谷さんに関するデマを大学の同期に言いふらしてるらしいの。私も断片的にしか聞いてないけど……職場の先輩に日比谷さんを寝取られたって。私にそれを教えてくれた人は本当は彼氏の方が看護師さんと浮気したってちゃんと知ってたよ。だけど……」
「うん知ってる。まあ100%デマとは言えないかも知れないけどね」
「でも、でも日比谷さんを先に傷つけたのは少なくとも彼氏でしょう? あんな風に言いふらされたら変な誤解をする人だっているかも知れないし……」
「解川さんありがとう、でも私負けないから。私にそれを言ってきた同期にはちゃんと彼氏が浮気したことも伝えてるよ」
「それなら……ごめんね、変なこと教えて。同じ班の私たちは絶対にデマを信じたりしないからね。変な噂をしてる人をもし見かけたらちゃんと注意するから」
「流石は解川さん。持つべきものは信頼できる友達だね」
「私だって同棲してるあの子のことで変な噂を立てられたことがあるから。……研修が終わっても仲良くしようね」

 いつもクールな解川さんは今日は珍しく口数が多くて、それだけ私のことを心配してくれているのがよく分かった。

 あれから賢人とは完全に縁を切ったし、実際にデマを広めているのは賢人ではなく浮気相手のあの女の子だという話も私は知っていた。


 もしデマを広めているのが賢人本人だったとしても私にはもう関係ないし、在学中から色々とトラブルが多かった自分の学年にはそもそもあまり思い入れがない。

 今の私にとっては畿内医大病院での研修を無事にやり遂げて、立派な麻酔科医になることが人生の最大の目標だ。
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