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コンビニバイトの男の子
第4章 食事会

「さっき主人から電話無いって言ったけど、ほんとはあったの。帰るの、終電になるからって。それで、リコさんと別れた理由を聞いて、何か元気づけてあげられたらって思って。でも主人の電話のこと言ったら、私とふたり切りになる時間が長くなるの気にしてすぐに帰るって言うかもしれないから、だから嘘ついたの」
「そうだったんですか・・・」
「・・・だから、あの、時間はある・・・んだけど、私には主人がいるから・・・」
「はい・・・」
悠希の優しい相槌の声が、先を促します。
「・・・だから、リコさんと別れた悠希くんを慰めるために、だったら・・・」
その言葉が免罪符になるとは思っていませんが、一線を越える理由が萩子には必要でした。
「萩子さんの中で理由が必要なら、それでいいです」
「・・・うん。悠希くんを慰めてあげるためだから」
悠希の誘いに応じることを示す返事をしたことで、萩子の鼓動が速くなりました。頬を寄せた胸から、呼応するように悠希の鼓動も速くなったのが伝わってきます。
「じゃあ、いいんですか?」
改めて肯定を示す前に、萩子は1度深呼吸をしました。悠希の体臭が鼻をくすぐります。その匂いが悠希とのセックスの記憶を呼び覚まします。
萩子がこくんと頷きました。
悠希は肩を掴んでいた手で、ゆっくり萩子を押し戻します。
「萩子さん」
名前を呼ばれて、伏せていた顔を悠希に向けました。紅くなった顔を見せるのが恥ずかしいのに、自分を見つめる瞳に惹かれて、萩子は目が離せなくなります。リビングのソファに座っているはずが、次第に視界から悠希以外が消えていき、他に何もない、ふたりだけの空間にいる錯覚に陥ります。
「抱いてもいいですね?」
萩子の意思を確認するように、悠希はもう一度尋ねました。
ふたりだけの空間ならば、貴之の妻という世間体を気にする必要はありません。
(私も、悠希くんとセックスしたい)
この願望を阻む“常識”を、萩子は棄て去ります。
露わになった欲望に素直に従っても、咎めるものはありません。
萩子はひとりの女として、悠希にお願いしました。
「抱いて」
「そうだったんですか・・・」
「・・・だから、あの、時間はある・・・んだけど、私には主人がいるから・・・」
「はい・・・」
悠希の優しい相槌の声が、先を促します。
「・・・だから、リコさんと別れた悠希くんを慰めるために、だったら・・・」
その言葉が免罪符になるとは思っていませんが、一線を越える理由が萩子には必要でした。
「萩子さんの中で理由が必要なら、それでいいです」
「・・・うん。悠希くんを慰めてあげるためだから」
悠希の誘いに応じることを示す返事をしたことで、萩子の鼓動が速くなりました。頬を寄せた胸から、呼応するように悠希の鼓動も速くなったのが伝わってきます。
「じゃあ、いいんですか?」
改めて肯定を示す前に、萩子は1度深呼吸をしました。悠希の体臭が鼻をくすぐります。その匂いが悠希とのセックスの記憶を呼び覚まします。
萩子がこくんと頷きました。
悠希は肩を掴んでいた手で、ゆっくり萩子を押し戻します。
「萩子さん」
名前を呼ばれて、伏せていた顔を悠希に向けました。紅くなった顔を見せるのが恥ずかしいのに、自分を見つめる瞳に惹かれて、萩子は目が離せなくなります。リビングのソファに座っているはずが、次第に視界から悠希以外が消えていき、他に何もない、ふたりだけの空間にいる錯覚に陥ります。
「抱いてもいいですね?」
萩子の意思を確認するように、悠希はもう一度尋ねました。
ふたりだけの空間ならば、貴之の妻という世間体を気にする必要はありません。
(私も、悠希くんとセックスしたい)
この願望を阻む“常識”を、萩子は棄て去ります。
露わになった欲望に素直に従っても、咎めるものはありません。
萩子はひとりの女として、悠希にお願いしました。
「抱いて」

