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コンビニバイトの男の子
第4章 食事会

【10】
萩子は、愛撫を中断したことによって躰の昂ぶりが鎮まるのではと懸念していましたが、そうはなりませんでした。悠希をシャワーに送り出した後、テーブルの片付けをし、悠希の為にバスタオルを準備し、悠希と入れ替わりでシャワーを浴びている間中、ずっと性欲が躰の芯で燻り続けていました。
(私、悠希くんとのセックスにすごい期待してる)
シャワーを終えた萩子は、全裸で洗面の鏡の前に立ちます。たった1ヶ月前、ここで貴之に“もう一度だけだから”と誓ったことをもう破ることになりますが、その時程罪悪感は感じません。
(自分で慰める虚しさは、もう嫌だから)
躰を拭いた萩子は、前回と同じように素肌にバスタオルを巻いただけの格好になります。悠希を興奮させる為ではなく、自らの意思で“抱いて”と告げた決意を表す為でした。
そこで萩子は、普段あまり使わないボディローションがあることを思い出し、洗面台の下から取り出すと胸元に塗りました。香水のような甘い香りが、鼻腔を擽ります。前回の時には、思いつかなかったことです。
(悠希くん、気づいてくれるかな)
脱衣室を出て階段を上がります。寝室の扉と床との隙間から、灯りが漏れています。萩子は扉の前に佇み、中にいる悠希に気付かれないようにそっと深呼吸しました。手にしていたスマートフォンを握りしめます。
(この扉の向こうに、私を求めてくれている人がいるんだ・・・)
そのことを噛み締めながら、ドアノブに手を掛けます。
(私の求めている人が・・・)
扉を開きかけたところで、中から悠希の驚く声が上がりました。
「わっ!」
「え?なに!!」
萩子も驚いて手が止まります。
「あっ!すみません!!遅かったので様子を見ようとしたら、いきなりドアが開いたので」
てっきり悠希は前回と同じようにベッドに座って待っていると思っていました。予想外のことにどきどきしながら、そっと扉を開けます。
「あーびっくりした。ごめんね、時間掛かって・・・って、悠希くん、その格好・・・」
そこに、腰にバスタオルを巻いただけの悠希が立っていました。
(シャワーの後、ちゃんと服着てたはず)
悠希は、照れて頭を掻きます。
「もしかしたら、萩子さんがまたバスタオル姿で来るかなって思って、同じにしてみました」
悠希が、にっこりと笑います。
「当たりましたね」
(なんでわかるの?)
萩子は、愛撫を中断したことによって躰の昂ぶりが鎮まるのではと懸念していましたが、そうはなりませんでした。悠希をシャワーに送り出した後、テーブルの片付けをし、悠希の為にバスタオルを準備し、悠希と入れ替わりでシャワーを浴びている間中、ずっと性欲が躰の芯で燻り続けていました。
(私、悠希くんとのセックスにすごい期待してる)
シャワーを終えた萩子は、全裸で洗面の鏡の前に立ちます。たった1ヶ月前、ここで貴之に“もう一度だけだから”と誓ったことをもう破ることになりますが、その時程罪悪感は感じません。
(自分で慰める虚しさは、もう嫌だから)
躰を拭いた萩子は、前回と同じように素肌にバスタオルを巻いただけの格好になります。悠希を興奮させる為ではなく、自らの意思で“抱いて”と告げた決意を表す為でした。
そこで萩子は、普段あまり使わないボディローションがあることを思い出し、洗面台の下から取り出すと胸元に塗りました。香水のような甘い香りが、鼻腔を擽ります。前回の時には、思いつかなかったことです。
(悠希くん、気づいてくれるかな)
脱衣室を出て階段を上がります。寝室の扉と床との隙間から、灯りが漏れています。萩子は扉の前に佇み、中にいる悠希に気付かれないようにそっと深呼吸しました。手にしていたスマートフォンを握りしめます。
(この扉の向こうに、私を求めてくれている人がいるんだ・・・)
そのことを噛み締めながら、ドアノブに手を掛けます。
(私の求めている人が・・・)
扉を開きかけたところで、中から悠希の驚く声が上がりました。
「わっ!」
「え?なに!!」
萩子も驚いて手が止まります。
「あっ!すみません!!遅かったので様子を見ようとしたら、いきなりドアが開いたので」
てっきり悠希は前回と同じようにベッドに座って待っていると思っていました。予想外のことにどきどきしながら、そっと扉を開けます。
「あーびっくりした。ごめんね、時間掛かって・・・って、悠希くん、その格好・・・」
そこに、腰にバスタオルを巻いただけの悠希が立っていました。
(シャワーの後、ちゃんと服着てたはず)
悠希は、照れて頭を掻きます。
「もしかしたら、萩子さんがまたバスタオル姿で来るかなって思って、同じにしてみました」
悠希が、にっこりと笑います。
「当たりましたね」
(なんでわかるの?)

