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コンビニバイトの男の子
第4章 食事会
寝室に入った萩子は、すぐに自分のベッドに横になりました。いつものように悠希との情事の痕跡を消すため、シーツを交換していたので、洗い立て特有の少しごわごわした肌触りと、柔軟剤の香りを感じます。
さっきの自身がとった態度を思い返しました。
(ちょっと素っ気なさ過ぎたかな)
ただ、罪悪感は思ったほど感じていません。
(最近の貴之さん、私のことに関心無さそうだから気にしなくていいか。でも、それにしては貴之さん、さっきはよく喋ってくれてたなー)
普段、仕事に関する話をしてくれることは殆どなく、珍しいことでした。
(それだけ、楽しかったってことなんだろうけど・・・)
以前であれば、流れで遊んだ場所はどんな風だったのかから始まって、子供の頃の遊びとかの話に発展したはずでした。
しかしその時の萩子は、余計なことを聞かれないように素っ気ない対応をしつつ、早くこの場を離れたいということしか頭にありませんでした。
貴之が帰宅するまで待っていたのも、遅くなると電話を受けた時に待っていると告げていたからに過ぎません。
(あの時は、まさか悠希くんとああなるとは思ってもなかったしね)
本音はベッドに入って、心地いい疲れとセックスの余韻に浸りながら眠りにつきたかったのです。
(でも、余りに素っ気なさ過ぎて変に心配されても困るから、いつも通りに接するようにしないと)
種々の考えを巡らせたことで、頭が冴えてきました。
自然と、今日一日の悠希との出来事の記憶をまた反芻し始めます。充実した時間は、長かったようであっという間だったようにも感じています。
(ほんと、初めてのことがいっぱいだったなー)
中でも強烈に刻み込まれているのは、やはり初めて本当の“逝く”を体験したことでした。
貴之はセックスが終わった後に必ず逝ったかどうかを確認してきました。初めて訊かれた時に、よくわからずに頷くと貴之が凄く嬉しそうな表情をしたため、それからいつも肯定する返事を返していました。萩子自身も、貴之とひとつになれたことの至福感を強く感じる瞬間だったので、それが逝くということなんだろうと漠然と思っていました。最初の彼とは、その“逝く”ということさえ感じたことはありませんでした。
それが今日、偽りだったと知らされたのです。
(今まで経験した気持ちよさとは、全くの別次元だった・・・)
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