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コンビニバイトの男の子
第4章 食事会
「もうすぐ大学のレポートの締め切りなんですけど、それに気を取られて最近食欲が無くて・・・。なので、ちゃんとご飯食べてないのが原因なんです」
「ちゃんと食べてないって、今日は何を食べたの?」
「朝はとりあえずシリアルを少し食べたんですけど、それも無理矢理で・・・。昼は、食べてないです」
「それじゃあ、体調も悪くなるわよ。ちょっとでもいいから、昼も何か食べないと」
萩子は、少し呆れて言いました。
「ですよね。わかってるんですけど・・・」
悠希が頭を掻きながら、恥ずかしそうに話を続けます。
「実は先週、萩子さんが来ていない日ですけど、同じことがあって。その時は、店長に家でご飯食べてけってご馳走になったんです。由絵さんからは、こういう時はまたご飯作るから遠慮しないで言ってねって言われていたんですけど、申し訳なくって。なんとか自分でしないとですよね」
「そ、そうね」
思ってもいなかった悠希の言葉に、萩子は動揺しました。
(店長の家で、由絵さんの手料理を食べた?)
コンビニで親しげに話しているのを見た時以上に、もやもやした気分が強くなっているのを感じます。
(悠希くんが、由絵さんと一緒に食事を?)
ふたりが同じテーブルで由絵の手料理を食べている姿が頭に浮かび、胸が締め付けられます。
(私、由絵さんに嫉妬してる・・・)
萩子は今、この感情の理由がはっきりと解りました。
(そういえば、リコさんに対してもこんな気分になっていた・・・。私って、こんな嫉妬しちゃう性格だったんだ)
貴之も、最初に付き合った男性も、親しい女性がほとんどいなかったこともあって、嫉妬を感じる出来事はありませんでした。初めてのことに一瞬戸惑いますが、由絵に対して、対抗心が再び湧き上がります。
(私だって、悠希くんと親しいし。ううん、私の方が、もっと・・・)
悠希から視線を外し、遠慮がちに問い掛けます。
「・・・じゃあ、今日の夕食はどうするの?」
「えっ?あーっと、カップ麺があるのでそれと、食べれたらパックご飯かなと」
(やっぱり、自炊する感じじゃないわよね・・・、よしっ)
速歩きで悠希を追い越すと、回り込んで向かい合いました。ふたり立ち止まります。
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