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女旅芸人衆の淫ら旅
第6章 お瞭の縁談
「もうすぐお前も元服(げんぷく=成人)だしな、
儂(わし)は嫁を娶(めと)って所帯を持つことには賛成だ…」
このままではお瞭を小倅(こせがれ)に奪われてしまう!
良案は、考え直してもらえないかと腰を浮かせて地頭さまに反対の意を唱えようとした。
だが、すぐ後に続いた地頭の言葉に安堵することとなる。
「順之助や、儂はお前が嫁をもらって一人前になることには賛成だ…
しかし、その女はいかん!」
てっきり順之助に嫁にもらってもらい、この地頭の家に輿入れ出来るとはにかみながら顔を赤らめて俯(うつむ)いていたお瞭が「えっ!?」と驚かんばかりに顔を上げた。
「お瞭さんとやら、あんたが女として器量良しなのはわかっておる。しかしな、こいつにはすでに許嫁(いいなずけ)がおるのだ」
「許嫁(いいなずけ)…?」
今で言うところの婚約者が順之助にはいるのだと地頭ははっきりと言った。
「父上、私に許嫁(いいなずけ)がおるなどと方便(ほうべん=うそ)も大概にしてくださいませ」
順之助にしてみても寝耳に水だったようで、順之助はお瞭に向かって「許嫁(いいなずけ)などおらぬ!私はお瞭さんと所帯を持ちたいのだ」と泣き出しそうなお瞭を抱き締めようとした。

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