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女旅芸人衆の淫ら旅
第7章 出雲へ
良案が危惧していたほどでもなく、船旅は快適だった。
「思ったほど揺れないものですね」
安堵の表情を浮かべてお絹さんにそう言うと、
「瀬戸内海は波がないからね、問題は日本海にでてからだよ」と不安にさせる事を言う。
「大丈夫よ、こんなにも穏やかな海が急に荒れ出すなんて考えられないわ」
お絹さんの言葉に怯えはじめた良案をお瞭さんが気休めの言葉を掛けてくれた。
しかし…
玄界灘から日本海に抜けたとたんに、船は沈んでしまうのではないかと言うほどに揺れまくった。
あまりにも怖くて、風に当たりたくて甲板に出ようにも波しぶきがものすごくて外に出るなんて考えられない。
お陰で船旅の後半、案の定、良案は船底の船室で倒れこんで動くに動けなかった。
「日の本の医療を変えると豪語していた割に情けない男だね
お瞭さん、ちょっとぷりぷりの尻を触らせておやりよ、少しはシャンとするかもだよ」
そう言って座長のお絹は良案の手をとってお瞭の尻を触らせる。
「すいません…今はそれどころじゃないんです…」
良案は襲いくる吐き気を耐えるのに必死だった。
「先生さま…大丈夫かねえ?このまま死にはしないだろうかねえ?」
座員の女の子も代わるがわる青ざめた良案の顔を覗き込みに来る始末だった。

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