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女旅芸人衆の淫ら旅
第7章 出雲へ
「今日は、その亡くなった先代夫婦…つまり私の父母の墓参りに来ました…
失礼ですがあなた様達は旅芸人の一座とお見受けしますが、今夜の宿はお決まりですか?」
「ええ、その通り旅芸人一座でございます…
今夜の宿…と申しますか、ご覧の通りの大所帯ゆえに宿に泊まるとなると一軒貸し切りとなってしまいます。
それほどの代金の持ち合わせもございませんし、おそらく今夜もどこぞの空き地で野宿でございましょう…
まあ、それもすべて座長の一声で決まるのですが」
「野宿とな?それはいけませんなぁ、彼岸といえども、ここ松江は大層に冷えまする。
座長はもうすぐお戻りになりますか?
私から宿の提供を申し出ましょう」
そんなことを話していると「お待たせ…ずいぶん待たせてしまったね」とお絹さんが墓地から戻ってきた。
「あ、噂をすればなんとやらですよ。当座の座長が戻って参りました」
そう言って良案がお絹さんと旅館のご主人を引き合わすと、二人とも「あっ!?」と驚いた声を上げて固まってしまった。
その様子に良案が「もしかしてお二人はおしりあいですか?」と尋ねると、横からお瞭さんが「先生、このお二人の驚いた顔をみてピンと来ませんか?」と良案の脇腹を肘鉄砲した。

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