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女旅芸人衆の淫ら旅
第7章 出雲へ
やがて目の前に「男」、「女」と書かれている暖簾が目に飛び込んでくる。
「ここで一旦お別れね」
「できれば混浴で楽しみたいけれど、それは晴れてお瞭さんと夫婦になってからの楽しみにするとしますか」
「うふふ、そんな日は絶対に来ないと断言してあげますわ」
そんな軽口を叩きあいながら、二人はそれぞれの性別の暖簾をくぐり抜けた。
脱衣場には白い湯浴み着が何着も用意されていた。
- よろしければお使いください - 湯浴み着の棚にはそんなただし書きが添えられてある。
「こんなものを着て温泉に浸かる人なんているのかしら?情緒がないわ」
お瞭さんは素っ裸で温泉に浸かるのが当然だと手拭いだけを手にして湯殿への引き戸を開けた。
同じくしてすぐ隣の引き戸もガラッと開いた。
なにげに開いた扉の方に目をやると、なんと、素っ裸の良案が肩に手拭いをかけて立っていたから飛び上がらんばかりに驚いた。
「おやぁ?脱衣場は別々だけど、どうやら湯殿は一つで混浴のようですね」
こりゃ幸運だと、良案はニンマリとした。
「あっ!先生さまだ!」
温泉に浸かっていた一人の座員が良案の姿に気づいて駆け寄ってくる。
その子を追いかけて、一人、二人と仔犬がじゃれ着くように良案の体にまとわりついた。
この子達のように大胆にはなれないわと、お瞭は慌てて引き返し、棚から湯浴み着を身に纏った。

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