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女旅芸人衆の淫ら旅
第9章 旅立ち~新たなステージへ
「ほら、鐘が鳴ったわ
皆が起き出してくるからもう本当におしまい」
そう言われて良案はしぶしぶふんどしを締め始める。
互いに身支度を整えて大広間に行くと、上座に宿の主(あるじ)である清吉とお絹さんが二人仲良く鎮座していた。
「お絹さん、上座になんか座ったらバチが当たりますよ」
ほら、こっちへ来なさいなと良案が手招きすると「いや、お絹にはこれから私の隣に座ってもらうことにする」と宿の主(あるじ)が頬を染めて気恥ずかしそうに告げた。
「はて?それはどういう事なのですか?」
なおも良案が食い下がると「この度、当温泉旅館にめでたく女将(おかみ)が誕生したのでございますよ」と番頭が誇らしげに告げた。
「女将(おかみ)?えっ?それはつまり…お絹さんが女将(おかみ)さんの座を射止めたということでよろしいのですか?」
良案がそう訊ねると、お絹は顔を真っ赤にしてうつむいた。
「えっ?えっ?それでは曲芸一座はどうなるのです?
旅芸人として日の本諸国漫遊はどうなるのです?」
「お絹とも話し合ったのだが、一座は解散してもらうことにしたよ」
女将(おかみ)として宿を切り盛りしてもらうのだから、諸国漫遊など出来るはずがなかろうと、お絹を見初めた宿の主(あるじ)である清吉は鼻息荒くそう告げた。

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