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女旅芸人衆の淫ら旅
第3章 延岡へ
「あの…この時間から延岡の城下町に辿り着くのは無理でしょうか?」
ひととおり食事を終えたところで
座長のお絹は茶屋のオヤジに尋ねてみた。
「城下まで?そりゃあ、あんた無理に決まっとるで
ここは延岡藩の領地とはいえ、端っくれもいいとこだからさ
城下までは半日はかかるさ」
それを聞いて、一気に城下を目指すのはやはり無謀だったでしょ?と良案は冷たい視線をお絹に注いだ。
「あの…私たち一座は旅籠(はたご)に宿泊する余裕もございませんので、もし、よろしければ、この茶屋の軒下で構いませんので一晩休ませていただいてもよろしいでしょうか?」
「軒下で?」
茶屋のオヤジは無邪気に味噌汁を啜るおなごたちの顔を眺めた。
そして一人のおなごに注目すると「そこの隅っこに座ってるあんた、あんた名前はなんというね」
オヤジに指差されたのが、お加代というこの春に十二になったばかりのおなごだった。
「お加代と申します」
「お加代ちゃんか、うん、いい名前だねえ…」
茶屋のオヤジは座長のお絹に向き直り「どうだろう?このお加代ちゃんと添い寝させてもらえるんなら軒下を貸してやってもいいけどね」と言った。

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