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女旅芸人衆の淫ら旅
第3章 延岡へ
「お加代を?」
そうかい、お加代を気に入ってしまったんだね?
頭の回転が早い座長のお絹は合点がいったよとばかりに手をパンと叩いた。
「いいでしょ、その子はまだ見習いみたいなもんで
興行を打ち立てても雑技が出来るわけでもないし、
入場券のもぎりぐらいしか出来ない子だから、その間、うちとしても食い扶持(ぶち)が減るからお加代でよければこき使ってくださいましな」
「ほんと?興行をする間、私はここにいてもいいの?」
お許しがでると、お加代はオヤジ以上に喜んだ。
「いいともさ、この地を離れるまで、しっかりとオヤジさんの店を手助けしてやりな」
お絹がそう言ってやると、オヤジとお加代は見つめあって微笑んだ。
その様子を見て良案は『おや?この二人…まさかデキてしまったのでは?』と思ったが、すぐさま『まさかな』と己の考えを打ち消した。
恋仲になるには年が離れすぎている。
父親と言ってもよいほどの年齢差なのだからあり得ないと思った。
そうして一座は、お加代だけを茶屋に残して、延岡にて興行を打つために適当な土地を貸してくれる相手を探しに延岡に向かった。

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