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女旅芸人衆の淫ら旅
第3章 延岡へ
傷口を消毒された地頭の倅(せがれ)は飛び上がらんばかりに痛がった。
「痛がっておるではないか!」
地頭主はのたうち回る倅(せがれ)を心配そうに見ながら、
これが治療だと言えるのかと怪しんだ。
「それほど化膿しておる証拠だ。
心配する暇があるなら皆でこやつの体を押さえつけてじっとさせろ。
これよりもっと激痛が彼を襲うのだから」
良案の気迫に圧倒されて、何がなにやらわからぬままに、当家に召し使える者たちが地頭の倅(せがれ)の手足を押さえつけた。
そうこうするうちに、お瞭が「準備できました」と煮沸消毒したメスと針と糸を桶に入れて持ってきた。
「よし!では今から切開する」
剃刀(カミソリ)のようなメスを手にして、良案が「切開する」と言ったものだから地頭は顔を真っ赤にして良案を罵倒する。
「せっかく塞ぎ始めた傷口を切るだと?
馬鹿も大概にせえ!」
「馬鹿はどっちだ!!
このままでは肩が腐って切り落とさねばならなくなるのだぞ!!」
良案の気迫に圧倒されて、地頭はヘナヘナと腰を落とした。

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