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Deep Throat - ディープスロート
第3章 BLACKMAIL
竹の茎状の部材がシースルーの仕切りになっていて、田所は扉を横に動かし、畳の和室を彩芽に見せた。中央に大きな木のテーブルが見え、奥には床の間がある、シンプルな和室だった。

彼女はゆっくりと和室に入り、「ふぅ…」と息をついた。なぜなら、部屋の奥まで進み、この和室には窓がなかったからだ。賃貸住宅に住む彼女には、6畳くらいの空間が安心できた。

彩芽はテーブルの下に空間があったので、「あっ…」と小さく呟いた。

「冬には掘りごたつになります…友達を呼んで鍋パーティーとか、年越しの会をしますよ…」

彩芽は和室の狭い空間で呼吸を整えていた。

田所が「気にしないで座ってください…」と告げ、リビングの奥に歩いて行った。

彩芽は座布団の敷かれた所に腰を落とし、両脚をテーブルの下の空間に伸ばした。テーブルには田所の手帳が置かれていた。和室には座布団が2つしかなく、予め田所が用意していたのだろうと思った。

彼女は今のうちに髪を整えようとした。前髪に触れ、後ろに束ねた髪を整え、スマホで顔の状態を含め、細かく気にしていた。

「お待たせいたしました…」と田所が緑茶を淹れて、和室に戻ってきた。
彩芽は深々と「恐れ入ります…」と頭を下げ、お礼を伝えた。

お盆がテーブルに置かれ、田所がようやく席についた。
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