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Deep Throat - ディープスロート
第3章 BLACKMAIL
田所は彩芽に作家との打ち合わせ経験が、ほぼないことを察し、社会の厳しさを教えるより、一人の女性の訪問を快く受け入れる姿勢で振舞おう、と心掛けた。
「では…偉い人からの箱を開けましょうか…」と彩芽に優しく接していた。
田所は木箱を開け、「ほぉ…」と驚きの声を上げた。
中に入っていたのは、高級ウイスキーだったからだ。さすが編集長、好みをリサーチ済みかと思い、指先で鼻の下を撫でた。
「これは素晴らしい…」といつも以上に反応を大きく表現していた。
次は彩芽からのギフトだった。
彼女は田所が開封する前に、「本当につまらないものですが…」と枕詞を思い出したように付け足してきた。
彼は小さいとはいえ、B5判雑誌の大きさくらいの木箱を開けた。田所は言葉より先に笑みがこぼれた。
「合うね…」と率直な感想を述べた。
中にはココアパウダーが降りかけられていた、オレンジピールのチョコレートだった。内装シールを見て、田所はすぐにどの店のものか判った。
「彩芽さん…ここって予約注文のお店じゃなかった…?」
田所は覚えている限りの知識で、彼女の反応を伺った。昨日の夕方に注文しても、すぐに買えないお店だと覚えていたからだった。
「では…偉い人からの箱を開けましょうか…」と彩芽に優しく接していた。
田所は木箱を開け、「ほぉ…」と驚きの声を上げた。
中に入っていたのは、高級ウイスキーだったからだ。さすが編集長、好みをリサーチ済みかと思い、指先で鼻の下を撫でた。
「これは素晴らしい…」といつも以上に反応を大きく表現していた。
次は彩芽からのギフトだった。
彼女は田所が開封する前に、「本当につまらないものですが…」と枕詞を思い出したように付け足してきた。
彼は小さいとはいえ、B5判雑誌の大きさくらいの木箱を開けた。田所は言葉より先に笑みがこぼれた。
「合うね…」と率直な感想を述べた。
中にはココアパウダーが降りかけられていた、オレンジピールのチョコレートだった。内装シールを見て、田所はすぐにどの店のものか判った。
「彩芽さん…ここって予約注文のお店じゃなかった…?」
田所は覚えている限りの知識で、彼女の反応を伺った。昨日の夕方に注文しても、すぐに買えないお店だと覚えていたからだった。