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Deep Throat - ディープスロート
第3章 BLACKMAIL
そんな田所の動きを見て、彩芽も慌てて手帳をバッグから取り出していた。
そして田所は急に胸の前で腕を組んだ。

「彩芽さんは本と言っても…何をイメージしているの…?ノンフィクション…?小説…?」と彼女に尋ねていく。

彼女は「小説です…」と田所の目をしっかりと見て答えた。

田所は腕を組んだまま、「ふぅ…」と大きく息を吐いた。

「アメリカで大きな暴動があったでしょう…某雑誌さんから総力特集記事の依頼があって…」

彩芽は田所の言葉に頷いていた。
彼の話を遮るように、彩芽が冷静に単語を発した。

「ディープスロート…」と。
彼女の表情から笑みが消えていた。

田所は彼女の言葉をしっかりと聞き取った。

「今更ウォーターゲイト事件の本を出すの…?」と田所は彩芽から提案されたアイデアの意味を尋ねた。

ディープスロートとは1972年に起きた、ワシントンDCの民主党本部への盗聴侵入事件、通称ウォーターゲイト事件でワシントン・ポスト紙が密告者に付けたコードネームだった。

同紙のウッドワード記者は当時のFBI副長官であるマイク・フェルトに、アメリカ政治の全てを飲み込んでしまう恐れのある、その重要な情報を讃えて『ディープスロート』、女性が男性のペニスを根元まで咥える仕草になぞらえて名付けていた。フェルトの苦悩は映画『ザ・シークレットマン』の中でも詳しく描かれている。

時が経つにつれ、『ディープスロート』とはアメリカで密告者を意味にする言葉にもなっていた。

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