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Deep Throat - ディープスロート
第4章 秘密保持契約
男の手が伸びる。
彼女は「はっ…」と声を出し、彼の胸と自身の背中が接したのを感じた。男の手が箱の中に伸びるのを、動けずに見つめていた。
田所は彩芽の耳元でそっと囁(ささや)いてくる。
「君のお母さん…彩花と私が…どうやって愛し合ったか…君は手紙を読んで知っているね…?」
そう言うと田所は箱の中から赤い麻縄を1つ2つと取り出していく。
彩芽は息が荒くなり、胸が大きく動き、小さく何度も頷き、「はい…」と答えていた。
「君は彩花の追体験がしたいんだろう…なら書面の秘密保持契約なんて不要だ…」
男の手が彩芽の右手に伸びていた。
「単なる紙切れじゃないか…拘束された実感なんてない…これは身をもって…契約の拘束力を体感できるんだ…」
男は紺色のジャケットと、白シャツの袖をなぞる。
「君はこの事を誰にも話せなくなる…それでいいんだ…二人だけの秘密を共有することが…追体験のスタートだ…」
彼女は「はっ…」と声を出し、彼の胸と自身の背中が接したのを感じた。男の手が箱の中に伸びるのを、動けずに見つめていた。
田所は彩芽の耳元でそっと囁(ささや)いてくる。
「君のお母さん…彩花と私が…どうやって愛し合ったか…君は手紙を読んで知っているね…?」
そう言うと田所は箱の中から赤い麻縄を1つ2つと取り出していく。
彩芽は息が荒くなり、胸が大きく動き、小さく何度も頷き、「はい…」と答えていた。
「君は彩花の追体験がしたいんだろう…なら書面の秘密保持契約なんて不要だ…」
男の手が彩芽の右手に伸びていた。
「単なる紙切れじゃないか…拘束された実感なんてない…これは身をもって…契約の拘束力を体感できるんだ…」
男は紺色のジャケットと、白シャツの袖をなぞる。
「君はこの事を誰にも話せなくなる…それでいいんだ…二人だけの秘密を共有することが…追体験のスタートだ…」