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Deep Throat - ディープスロート
第5章 危険な芽
彩芽が『変な感じ』と表現した違和感、『いや…』と拒否し、心に引っ掛かった感覚は、割れた硬い種からツルのようなものが伸び、土から出て、引っ掛かるものを探しているようだった。
彼女はこの庭で自然に触れ、桜や他の花々の美しさを見て、感受性が高まっていた。彼女の脳はどんどん感覚やイメージを豊かにしていく。膨れ上がる不安と、同時に起きた出来事への情報処理量に、脳はついていけず、肉体は心拍数を上げ、彼女の目を閉じさせていく。
彼女には背中からツルが伸び、背中に回した腕に絡みついた感覚がした。それはゆっくりと彼女の腕に絡まり、キュッと締め上げた。その時に彼女の首がピクッと上がり、項垂れていく。
田所は、そんな彩芽の項垂れ、前屈みになっていく姿を見て、身を守りたい、何かを隠したい衝動的な反応と解釈して、後ろに回した腕を少し上げさせ、彩芽の背筋をピンッと伸ばしていく。
彩芽は背後にいる田所の気配を強く感じた。田所は握られていた拳がそっと緩められていくのを見て、彼女が縛りを受け入れるサインと受け取った。だから後ろからそっと抱きしめ、彼女の表情を覗きこむ。目を閉じていた彩芽を見て、田所は口をつぐみ、縄を体に這わせていく。
彼女はこの庭で自然に触れ、桜や他の花々の美しさを見て、感受性が高まっていた。彼女の脳はどんどん感覚やイメージを豊かにしていく。膨れ上がる不安と、同時に起きた出来事への情報処理量に、脳はついていけず、肉体は心拍数を上げ、彼女の目を閉じさせていく。
彼女には背中からツルが伸び、背中に回した腕に絡みついた感覚がした。それはゆっくりと彼女の腕に絡まり、キュッと締め上げた。その時に彼女の首がピクッと上がり、項垂れていく。
田所は、そんな彩芽の項垂れ、前屈みになっていく姿を見て、身を守りたい、何かを隠したい衝動的な反応と解釈して、後ろに回した腕を少し上げさせ、彩芽の背筋をピンッと伸ばしていく。
彩芽は背後にいる田所の気配を強く感じた。田所は握られていた拳がそっと緩められていくのを見て、彼女が縛りを受け入れるサインと受け取った。だから後ろからそっと抱きしめ、彼女の表情を覗きこむ。目を閉じていた彩芽を見て、田所は口をつぐみ、縄を体に這わせていく。