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Deep Throat - ディープスロート
第5章 危険な芽
田所には、あえて言葉で伝えなかったが、彩芽は昨日も胸の早鐘が収まらず、自身の肉体を、それを動かす意思を、他人に委ねられた気分になっていた。

激しく「はぁはぁ…」と呼吸するたびに、胸の縄が肉体に触れ、拘束感ではなく、抱擁感を感じ取り、全身の力が抜けていった。

田所は彩芽を後ろから抱きしめるように立たせていた。彼女はしっかりと自身の脚で立っていた。

田所が二の腕に手を添え、彩芽の体を桜の木の方に誘導していく。2人は靴下を履いたまま、緑の芝を歩いた。そこは伸びた枝が作った日陰だった。さきほど彩芽が『ジャンプすれば届きそう』と思っていた枝だった。見上げれば、薄いピンクの桜の花が沢山咲いていた。満開の桜だった。

背後に田所の気配を感じ、肩越しで後ろを伺おうとする。男は桜の枝に縄を掛け、彩芽の体を縄に近付けさせ、彼女は急に体を引かれ、「ンン…」と声を出した。背中の方で縄が結わえられている気がして、彩芽は気になって枝の方を見ていた。枝は太かったが、田所が枝に掛かる縄を引くと、桜の花が少し揺れていた。

今度は彩芽の体が後ろに引かれ、「あっ…」と声が漏れていた。
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