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Deep Throat - ディープスロート
第5章 危険な芽
その間、赤い縄は彼女の足首の方から等間隔に、左右から肉体をキュッと優しく締め上げ、徐々に上がってくる。真綿で首を締められるように、両脚が少しずつ窮屈になり、つま先立ちの彩芽は体の制御が付かなくなり、体を縄に委ね始め、風に吹かれているようにクルクルと静かに回り始めてしまう。それを田所が背後から手で抑え、縄は彼女の両脚をしっかりと縛っていく。
昨日の比ではなかった。彩芽はまったく体が自分の意志で動かせなくなり、衝撃で呼吸をする口を閉じられなくなってしまった。最後はお腹の近くにも背後から縄が幾度となく巻かれ、彩芽は窮屈な縄の衣装を全身に纏った気分になっていた。
田所がようやく口を開いた。
「これならドキドキしても…倒れることはないだろう…」
彼女の背後から聞こえた、その言葉に「アァ…」と吐息が漏れてしまい、全身の力が抜けていく。
彩芽は体の正面から、田所に髪を掻き分けられ、彼と目が合った途端、彼女の肉体の芯が熱を帯び、体を縛る縄のようにギュッと締められる感覚がした。それに耐えられず、「ぁん…」と声が出てしまい、顔を真っ赤に染め、耳まで赤くなり、腰が左右に揺れてしまった。田所の顔は昨日、夕陽を見ながらキスをしてくれた時の、あの優しい眼差しだった。
昨日の比ではなかった。彩芽はまったく体が自分の意志で動かせなくなり、衝撃で呼吸をする口を閉じられなくなってしまった。最後はお腹の近くにも背後から縄が幾度となく巻かれ、彩芽は窮屈な縄の衣装を全身に纏った気分になっていた。
田所がようやく口を開いた。
「これならドキドキしても…倒れることはないだろう…」
彼女の背後から聞こえた、その言葉に「アァ…」と吐息が漏れてしまい、全身の力が抜けていく。
彩芽は体の正面から、田所に髪を掻き分けられ、彼と目が合った途端、彼女の肉体の芯が熱を帯び、体を縛る縄のようにギュッと締められる感覚がした。それに耐えられず、「ぁん…」と声が出てしまい、顔を真っ赤に染め、耳まで赤くなり、腰が左右に揺れてしまった。田所の顔は昨日、夕陽を見ながらキスをしてくれた時の、あの優しい眼差しだった。