この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Deep Throat - ディープスロート
第5章 危険な芽
頬に手を触れられ、彩芽は瞼を閉じていた。
「好きか…嫌いかで言ったら…どっち…?」
田所の質問に目が見開いてしまう。
彩芽は「はぁはぁ…」と息を吐き出しながら、「き…嫌いです…」と頬を緩めて答えた。
「彩芽…好きになったら…呼んでくれ…」
彩芽と名を呼ばれ、胸が熱くなる。そして『好きになったら…』という言葉に、肉体の芯がキュッと反応していた。
再び頬に手を添えられ、彩芽は期待で胸が熱くなる。田所の顔が近付き、重い瞼を閉じていく。彼の唇が彩芽のそれに触れ、女の口から「ハァ…」と吐息が漏れてしまう。彩芽は田所が自分のことを『彩花の娘』として見ていることを分かっていた。それが今、『彩芽』と名を呼ばれ、防ぐことができない口づけを、口を割って受け入れていた。
「私は好きだよ…彩芽の縛られた姿…」
田所は右のポケットから、赤いリボンを取り出した。
それは彩芽がウイスキーの箱を結わいた、赤いリボンだった。田所はそれを持って、彩芽の髪を正面から後ろに手櫛で梳いていく。
「好きか…嫌いかで言ったら…どっち…?」
田所の質問に目が見開いてしまう。
彩芽は「はぁはぁ…」と息を吐き出しながら、「き…嫌いです…」と頬を緩めて答えた。
「彩芽…好きになったら…呼んでくれ…」
彩芽と名を呼ばれ、胸が熱くなる。そして『好きになったら…』という言葉に、肉体の芯がキュッと反応していた。
再び頬に手を添えられ、彩芽は期待で胸が熱くなる。田所の顔が近付き、重い瞼を閉じていく。彼の唇が彩芽のそれに触れ、女の口から「ハァ…」と吐息が漏れてしまう。彩芽は田所が自分のことを『彩花の娘』として見ていることを分かっていた。それが今、『彩芽』と名を呼ばれ、防ぐことができない口づけを、口を割って受け入れていた。
「私は好きだよ…彩芽の縛られた姿…」
田所は右のポケットから、赤いリボンを取り出した。
それは彩芽がウイスキーの箱を結わいた、赤いリボンだった。田所はそれを持って、彩芽の髪を正面から後ろに手櫛で梳いていく。