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Deep Throat - ディープスロート
第5章 危険な芽
「こうした方がもっと綺麗だ…顔を隠さない方がいい…」
そう言うと田所は彩芽にキスをしながら、彼女の髪を後ろで結わいていた。
「あのウイスキー…本当は彩芽が買ってきてくれたんだろう…?」
キスの合間に彼は囁き、彩芽は「はい…高山さんに教えてもらいました…」と素直に認め、「高かったです…」と白状し、互いの唇を塞ぐことにした。
「じゃあ、私はそれまで彩芽から頂いた酒で花見をするよ…」
田所は彼女に背を向け、レジャーシートに戻り、腰掛けていた。手をウイスキーの入った袋に伸ばし、瓶を持ち、ロックグラスに注いでいた。グラスの中の丸形の氷は、まだ大きなままだった。グラスを彩芽に向けた。そして手を胸に置き、グラスを天にむけた。
彩芽はそれが母、彩花への献杯のポーズだと気が付いた。
そう言うと田所は彩芽にキスをしながら、彼女の髪を後ろで結わいていた。
「あのウイスキー…本当は彩芽が買ってきてくれたんだろう…?」
キスの合間に彼は囁き、彩芽は「はい…高山さんに教えてもらいました…」と素直に認め、「高かったです…」と白状し、互いの唇を塞ぐことにした。
「じゃあ、私はそれまで彩芽から頂いた酒で花見をするよ…」
田所は彼女に背を向け、レジャーシートに戻り、腰掛けていた。手をウイスキーの入った袋に伸ばし、瓶を持ち、ロックグラスに注いでいた。グラスの中の丸形の氷は、まだ大きなままだった。グラスを彩芽に向けた。そして手を胸に置き、グラスを天にむけた。
彩芽はそれが母、彩花への献杯のポーズだと気が付いた。