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バニーガールの穴の奥
第1章 長い夜の始まり……
『どうぞ……』
「じゃあ、…乾杯」
『夜の始まりに…乾杯』
出されたカクテルはモヒートで
バーカウンター越しに乾杯をする。
こうしてキャストドリンクが
出来る…辺りは、コンカフェ寄りなのか?
それともたまたま雨の所為で
客足が遠のいていたからなのか…。
『どうですか?』
バニーガールがそう質問してくる、
カクテルの味の感想を
こっちに求めて来てるのだろう。
グラスの中に散りばめられた
ミントが爽やかな香りで
こっちのカクテルも
スッキリとして飲み口がいい。
「ああ、美味いよ…」
『いえ…そうではなくて…、
乾いておられてそうだったので…』
そう言ってバニーガールが
こっちのバーカウンターに
預けていた俺の身体の
心臓の辺りを指差して来る。
『そちらの渇きが…癒えますように…』
独特の…ゆったりとしたテンポで
あまり感情を前に出さない、
抑揚のない話し方をする女だった。
服装はバニーガールの恰好で、
大きく開いた胸元からは
白い乳房が顔を覗かせている。
その膨らみの山…から察するに
サイズは…D……いや、Eか…。
カウンター越しに見る限り
身長は160cm…前後…、
体重は…50…あるかないか…。