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バニーガールの穴の奥
第10章 深夜…1時過ぎの巣穴

ユイは…酒の…事が…、
飲むとかそう言う意味じゃなくて
好きなんだろうなって言うのが分かる。

バニーガールしながら、
バーテンダー紛いの事をしてる位だし
その系統の知識も…持っているから…。

ふと、気になっていた疑問を
ユイに…尋ねてみる事にした。

「ユイは………ああ、その、
言う前に言って置くが…、
答えたくないんだったら…
答えなくて…良い質問なんだが…。
その…ユイは…自分の店を
持ちたいとかって思ってるのか?」

俺の答えたくないなら
答えなくていい質問に…
ユイからの返事はすぐに返って来なかった。

じっと…ユイは…静かに
自分の視線を手の中にある
山崎の18年の入った
グラスの中に注がれていて…。

その…濃い琥珀色の液体の
表面に…ユイの顔が映って揺らいでいた。


『……………そうですね…、
自分のお店を…持ちたい……
それに…近い…かも…知れません…。
でも…正直……悩んでいて……。
こんな格好をしてこの店でいつまでも
…バーテンダー紛いの事を
今は…していますけど…、
1年とか…数年は良くても…
30にも40にもなって…
続けて行けるとは…思いませんし……』


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