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バニーガールの穴の奥
第14章 深夜の店番の後……

そう言われてみれば…、
あの…ましゅまろと…一緒に
美術館に行った後辺りから
ましゅまろが…こんな風に
こっちに顔を出す機会が増えた気がする。

あまり…意識して無かったが、
ユイに言われて……思い返せば
そんな感じがしないでもない。
ユイに今言われるまで、
全然気にも留めて無かったが。

『ましゅまろと…、あの子と
何か…ありましたか?』

俺がこの巣穴のウサギ達と
遊んでいても…ユイが、
俺のソレを咎める感じも…
ウサギとのプレイの内容も…
ユイが詮索して来る事は
今まで一度も…無かった…んだが…。

ましゅまろの事は…
”あの子”って言うんだな……。

「別に…何も…大した事ねぇよ。
確か…2か月前ぐらいに…
偶然モーニング食いに行った
喫茶店でアイツと会って、
モーニング奢らされたついでに
美術館に付き合わされた位だしな…」

グラスを拭いていたユイの手が
俺の言葉に数秒止まった。

『あの子が…美術館に…?』

「ああ、何かそう言うの…
興味ないって……言ってたけど
見たい絵が…あったみたいだったぞ?」

あまり自分の感情を表に出さないユイが
今にも…泣き出しそうな…顔をしていて。


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